実は私の周りには持病でめまいがある人間が多数います。姉や叔母（母の兄の奥さん）や、私も以前は貧血によるめまいや立ちくらみがあり、つらさはよくわかっています。
私の場合は二度ほど意識を失い倒れて唇を自分の歯で切って流血したり、ダイニングテーブルにぶち当たる程度で済んでいますが、叔母は立てなくなり、吐いてしまい救急搬送されたりしています。
程度は様々ですが、私も外で同じ状態になったら頭を強く打っていたかもしれないと思うと、めまいは甘く見ることができない症状の一つだと思いこのコラムを書くことにしました。
私のように倒れたことがなくても、寝る前に天井がぐるぐるする、立ち上がるとふらつくなど、軽度なものも含め、めまいについて詳しくお話していきたいと思います。
めまいとは
めまいの定義
そもそもめまいとはどのような症状をいうのでしょう。
実は私は昔から貧血気味で、ずっとたちくらみの症状を抱えていました。
しかし、月経時に急に立ち上がると目の前が暗くなるだけだったので、めまいという認識はしていませんでした。
月経困難症で受診した際に、お医者様から「めまいだね」といわれて初めて「めまいだったんだ」と認識しました。
めまいといわれる症状は
〇立ちくらみ、目の前が暗くなる
〇目が回る、景色や天井が回るように感じる
〇頭がふらつく、宙に浮いたような感覚
〇物が揺れて見える、物が二重に見える
ぐるぐる、ふわふわ、ゆらゆらする感じなどで表現されることが多く、安静にしている時、運動している時など、状況も様々で、吐き気や嘔吐、不安感や動悸を伴うこともあります。
めまいには、多くの病気や病態が含まれているので、すぐに医療機関を受診する必要があります。
めまいの種類
前の項でお話しした通りめまいには様々な種類があります。こちらでは、そのめまいの種類をご紹介します。
☆回転性めまい
天井や壁、または自分自身がぐるぐる回っている、上下左右に揺れているというめまいです。
ひどい場合は、自分が立っているか寝ているかもわからない感じがする場合もあるそうです。
☆浮動性めまい
足もとがふわふわする、頭がぼーっとしてふらつく、足が地につかず雲の上をあるいているような感覚を覚えるめまいです。
☆中間型めまい
回転性めまいと浮動性めまいの中間型のめまいです。どちらか正確に判断できない場合もこちらに分類されることがあります。
☆眼前暗黒感
上記の3つのめまいと少し性質を異にするのが、眼前暗黒感です。脳全体とりわけ脳幹部を流れる血流が減少するために生じる脳虚血（脳貧血）です。
「急に立ち上がったり、長時間同じ姿勢を取った後に生じる眼前暗黒感」、「目の前がスッーと暗くなるあるいは白くなると同時に意識が遠のくような感覚」といったように表現されます。
私はこのタイプだったようです。お風呂上りに脱水状態で伸びをした瞬間、足の力が抜け膝から崩れ落ちて床に顔面を打ち付けました。
めまいを引き起こす原因
めまいに起因する病気
それではめまいが起きる可能性がある病気にはどのようなものがあるのでしょうか？
●脳出血
脳の細い血管が切れて脳内で出血する病気です。脳卒中の一種で、重篤な疾患です。
高血圧や脳動静脈奇形などで起こる症状で、激しい頭痛や、手足のしびれを伴う場合もあるそうです。
●脳梗塞
脳の血管が突然詰まって、血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう病気です。
めまいや言語障害がきっかけで早期に見つけることで生存率や後遺症の有無がかわります。
●脳腫瘍
頭蓋骨より内部にできる腫瘍を指します。良性と悪性にわかれますが、腫瘍が脳を圧迫することで、脳の機能に障害を与える場合があります。
●くも膜下出血
脳の表面にあるくも膜と脳の間に血液が急激に流入する病気で、主に脳動脈瘤が破裂することが原因で起こります。
●メニエール病
聴覚や平衡感覚をつかさどっている内耳のリンパ液が異常に蓄積してむくむことで起こる慢性疾患です。
●良性発作性頭位めまい症
内耳の耳石器にある炭酸カルシウムの結晶（耳石）が剥がれ落ち、半規管に迷い込むことが原因で起こるもので、頭を動かしたときに起こるのが特徴です。
●血管迷走神経反射
自律神経のバランスが崩れることで血圧が低下し、脳の血流が減少することで失神やめまいを引き起こす、生理的反応で、ストレスや恐怖感などの精神的な要因で起こる症状です。
●低血圧症・起立性調節障害
血圧の低さから様々な症状があらわれます。
●起立性調整障害
自律神経のバランスが崩れることにより、血圧を一定に保つことができず立ちくらみなどの症状が起こります。
成長期や思春期の子供に多く、学校に通うことができない、朝起きられないなどの症状がある場合は、病院を受診してみるのもいいでしょう。
最近はコロナの後遺症で発症する場合も多いようです。
そのほかのめまいの原因
〇加齢
高齢になると、聴力や視力の低下、筋力の低下によるふらつき、手足のしびれによるふらつきなどをめまいということがあります。
脳血管障害の場合を見逃さないために、高齢者は必ず診察を受けたほうがいいでしょう。
〇更年期
更年期障害の症状としてめまいを生じるケースもあります。
検査をしても特に病気の異常がない「めまい症」は自律神経の不調で起こる更年期障害の症状の一つです。
〇ストレス
メニエール病はストレスが原因でり患しやすくなると考えられています。
男性は働き盛り、女性は更年期の社会的、家庭的、肉体的にストレスの多い年代に多く、子供や６５歳以上に少ない疾患といわれています。
〇睡眠不足
不眠が続くと日中にめまいや耳鳴り発症する場合があります。ほかにも倦怠感、抑うつ、頭痛、食欲不振、意欲低下、集中力低下、食欲不振など、睡眠不足の症状は多岐にわたります。
〇水分不足
脱水もめまいの原因の一つです。
水分が足りなくなることで血液がドロドロになり血行不良になることでめまいが起こります。
めまいの対策と対処法
めまいの予防方法
ではめまいがたまに起きる場合、どういった予防方法があるのでしょうか？
☆規則正しい生活
自律神経の乱れが原因の場合、規則正しい生活を送ることが一番自律神経を整えるのに有効です。
バランスの取れた食生活で、貧血の予防に鉄分摂取を心がけたり、むくみ予防に塩分摂取量に気を付け、十分な水分摂取を心がけましょう。
睡眠不足により頭がぼんやりして日中の活動に影響が出ると、心の不調にもつながります。十分な睡眠をとることでめまい予防にもなります。
☆禁煙
喫煙は血管を細くし、血流を悪くするので、脳卒中や心疾患のリスクにもなります。
これらの病気の症状としてめまいを発症することがあるので、禁煙は、めまいの予防にもなります。
☆精神的なストレスの解消
温泉でゆっくりしたり、マッサージを受けたり、運動をしたりとストレスを解消することでめまいの原因になる疾患への罹患を予防しましょう。
☆寝返り運動
良性発作性頭位めまい症の予防には、
●いつも同じ体の向きで寝ない
●頭を少し高くして寝る
というのがあります。
いつも同じ体の向きで寝ると、耳石が三半規管にたまる可能性が高くなるため、横になるときには注意しましょう。また頭を少し高くして寝るだけで、耳石が三半規管に入りにくくなります。
もう一つ、めまいの予防に効果的な習慣は、【寝返り運動】です。起きた時と寝る前の１日に２回おこなうようにしましょう。
１．仰向けになって１０秒
２．顔だけ右を向いて１０秒
３．仰向けに戻って１０秒
４．顔だけ左を向いて１０秒
これを１セットとして、５セット程度繰り返します。首が痛い場合は、顔だけでなく体ごと向きを変えるようにしましょう。
めまいが改善したとしても、頭を動かすと再びめまいを起こさないか不安になるかもしれませんが、同じ向きばかりでじっとしているのではなく、頭の位置を変えることが重要です。良性発作性頭位めまい症を経験した方は、可能な範囲で寝返り体操をこころがけましょう。
めまいが起きた時の対処法
それでもめまいが起きてしまった場合、どう対処すればいいのでしょう。
◆慌てずに、転倒などの危険を避けるため、しゃがむ、横になるなどの姿勢をとる
全身の力が抜けて転倒した場合、頭を守って倒れるということができなくなります。私は家の中でしたが、外や階段の上などで症状が出た場合は命の危険も伴います。
頭を低くするといいので、しゃがむことも効果的な対処法でしょう。
◆吐き気や嘔吐がある場合は、冷たいタオルをみぞおちに当てて冷やす
胃を安静にすることで、吐き気が楽になることがあります。嘔吐がある場合は、仰向けではなく横向きにして嘔吐物で器官がふさがらないようにすることも大切です。
◆急に立ち上がったり、頭を動かす動作は避ける
脳の血行不良でめまいがある場合、脳が貧血にならないように急に立ち上がったりはしないようにしましょう。
◆部屋を暗くするなど、目に入る刺激を減らす
光が脳を刺激することでめまいが悪化することがあります。目を閉じたり、部屋を暗くして光を遮ることで光による脳への刺激を減らしましょう。
◆耳に入る刺激を減らす
めまいの原因は耳の中にある場合があるので、耳に入る刺激を減らしましょう。
◆水分を摂る
水分不足が原因のめまいは適量の水分を摂取することでめまいがおさまることがあります。
めまいで受診する場合の目安
対処していてもめまいがおさまらない場合、病院を受診することが必要になります。
では、受診したほうがいい場合の目安とはどういったものでしょう？
●めまいが1時間以上続く
●めまいを繰り返している
●めまいの程度が強い
●吐き気が強く食事がとれない
●手足の脱力など、脳の異常を疑う症状や気を失いそうになるなどの症状がある
●脳の症状（頭痛、首の痛み、片側の手足が動きにくい、半身の感覚がおかしい、物が二重に見える、ろれつが回らない、意識がもうろうとするなど）が伴う
めまいの原因は様々です。何科にかかればいいかわからない場合は、まずかかりつけ医や内科にかかるのがよいでしょう。
脳疾患の可能性がある場合は、脳神経内科や脳神経外科での検査が必要になります。また、めまいの他に激しい頭痛・意識障害・ろれつが回らない、体や知覚のまひを伴う場合には、脳梗塞などの疑いがあります。迷わず１１９番通報が必要です。
めまいのために医療機関で医師の診察を受けるときは
◎どんなめまいなのか
◎めまいはどれくらい前から感じているのか
◎特にどんな時にめまいを感じやすいのか
◎めまいはどれくらい続くか
◎めまい以外の耳の症状(耳鳴り、難聴、耳の閉塞感)があるか
◎耳以外の症状があるか
という質問をされる可能性が高くなります。
正確に診断するために今の自分の状況を正確に伝えられるようにしておきましょう。
まとめ
札幌駅前整体アートカイロは札幌駅徒歩3分の根本改善に向けての「カイロプラクティック整体院」です。
アートカイロ整体院は痛みや症状のある部位だけでなく、カウンセリング・検査の上で全身のバランスを整えるので根本改善・再発防止が目指せます。アクティベーターで神経の流れを活性化する事で、肩こり・頭痛・眼精疲労・腰痛・など慢性的な症状にも効果が期待できます。
様々な症状でお悩みの方、他のお店で改善がみられない方は是歩ご相談ください。
一緒に痛みのない楽しい日常と未来を目指しましょう！
札幌駅前整体アートカイロ
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TEL 011-299-2919
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このコラムを書いた人
札幌駅のカイロプラクティック整体院・アートカイロ河村 亜弥 （かわむら あや）
整体セラピスト歴６年：マタニティ整体・産後骨盤矯正・一般整体担当メッセージ
札幌のマタニティ・産後骨盤矯正の専門整体のセラピストの河村亜弥です。
私自身は子供を持たないまま４０を過ぎましたが、友人の子供たちや、アートカイロに来てくれる子供たちに癒されながら毎日を過ごしております。妊活のお客様が、マタニティになって、産後になっていくのが今の喜びです。まだまだ未熟なところもございますが、札幌の女性たちを笑顔にできるよう、今後もコラムを展開していきます。
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