抱っこ紐で骨盤が痛い?正しいつけ方とは

抱っこ紐で骨盤が痛い?正しいつけ方とは

子育て中のパパやママの中で、抱っこ紐を使っていて腰や骨盤が痛いという方が多数いらっしゃいます。
この症状は、出産直後のママ(骨盤が締まり切っていない)や6ヶ月程過ぎて赤ちゃんが大きくなってきたご家族に起こりやすい症状だと思います。
産後の整体セラピストをしている筆者もお客様から受けるご相談の一つでもあります。
施術を受けて頂くことで良くなったり、抱っこ紐のベルト部分にカバーをつけることで改善することが多いので気にしたことがなかったのですが、何とかできないのかな?と考えることがありまして、今回コラムにすることにしました。
【あなたの抱っこ紐のつけ方は正しいですか?】
正直、正しいつけ方と言ってもピンとこないというか、このつけ方以外にあるの?な方が多いかと思います。
そこで本日は、抱っこ紐の正しいつけ方や、腰や骨盤が痛くなる原因についてお話していきます。
どうぞ最後までご覧ください。

抱っこ紐について

抱っこ紐といえば?

ベビーキャリア型抱っこ紐

出産が決まると抱っこ紐の口コミを調べたママたちも多数いらっしゃることでしょう。
【ベビージョルン】【エルゴベビー】などなど聞いたことはあるかと思います。
当店にいらっしゃるお客様たちもこの二大抱っこ紐を使っている方が大変多いです。
では、なぜこの二つが選ばれているのでしょう?

この形式のものは【ベビーキャリア型】と言い、リュックを前で背負うように赤ちゃんを前に抱える形で支えるものになります。

エルゴベビーは首が座っていない新生児から使用できて小柄な方でもフィットするように作られています。
使用月齢も
対面抱き  ⇒新生児から48か月(20.4kg)まで
前向き抱き⇒5か月から24か月(13kg)まで
腰抱き   ⇒6か月から48か月(20.4kg)まで
おんぶ   ⇒6か月から48か月(20.4kg)まで
SGマークの適用対象は36か月ですが、使用方法によって違うものの、お子さんが20kgを超えるまで使用が可能です。

ベビージョルンも首が座っていない新生児から使用でき、肩と腰にクッションがあるのでママの身体に優しい構造になっています。
ただし使用月齢が
対面抱き  ⇒0か月(3.5kg)から24か月まで
前向き抱き⇒5か月から15か月まで
おんぶ   ⇒12か月から36か月(15kg)まで
と少し短くなっています。ベビージョルンの特徴として、フロント装着なので、エルゴベビーのように、腕を後ろに回さないと装着できないタイプのものだと、身体が硬くて装着が困難な方におススメです。


なぜ抱っこ紐で骨盤に痛みが出るのか

上記のタイプの抱っこ紐を使用している方に多いのが腰痛や骨盤の痛みです。
私のお客様もこのタイプの抱っこ紐をご利用で骨盤が痛いとのことでした。
では腰痛や骨盤の痛みはどうやって起こるのでしょうか?原因別でみていきましょう。

・赤ちゃんとの密着度が乏しく前かがみになる
 対面抱きは赤ちゃんの顔を見やすいのでのぞき込みやすいように少しすき間を空けて装着することが多いです。
 その場合、通常の歩行時には赤ちゃんの重さで利用者は猫背になり腰や背中に負担がかかりやすくなります。
 少しうつむきやすくもなるので、背中の痛みや腰の痛みが出てしまうのです。

・密着させて安定させようと肩紐や腰ベルトをきつくしすぎてしまう
 体幹の筋力が弱いことで赤ちゃんを支えようと腰が反ってしまい腰の関節に負担がかかります。
 赤ちゃんの体重が肩にもそのままかかってしまうので、肩こりの原因にもなります。

・装着位置が間違っている
 私のお客様はこの症状でした。
 骨盤に腰ベルトを乗せて赤ちゃんの重さを支えてしまうので、骨盤にかかる負担が大きくなってしまいます。
 この装着方法の方はかなり多いと思いますし、私もこれが正しいと思っていました。
 締め方がゆるいことで赤ちゃんの重さが骨盤に全部かからないようにすることが大切です。

このタイプの抱っこ紐を使用することで、楽に赤ちゃんが支えられると思いがちですが、結局支えているのは使用者の筋力なのです。

抱っこ紐をつけていない正しい姿勢

そもそも抱っこ紐をつけていない状態での立位の正しい姿勢とはどういったものでしょうか?

壁に背をつけて立ちます。この時に壁と腰の間に、手のひらが一枚分入るくらいでそれ以外のかかと、お尻、肩、頭がついている状態が正しい姿勢といえます。
頭が付かない場合は軽くあごを引きます。
壁と腰のすき間が広い場合はお腹に力を入れるとすき間が狭くなります。
自分で横から見ることはできませんが、耳、肩の先端、大転子(大腿骨の先端)、外側のくるぶしが一直線になっていれば正しい立位の姿勢です。
日常のくせで既に歪んでしまっている場合、自分の感じ方とはズレがある可能性があります、上記の正しい姿勢を取りつつ正しい姿勢を意識していくことが大切です。

抱っこ紐を装着している状態でも、この姿勢が崩れないように赤ちゃんの位置や肩紐、ベルトの締め加減を調整していくことが大切です。

痛みが出ない抱っこ紐の使い方

抱っこ紐の正しい装着姿勢

それでは本題の抱っこ紐の正しい装着方法についてお話していきます。
1.腰ベルトは骨盤より高い位置(ウエスト)に装着
  骨盤にベルトを巻いてしまうと赤ちゃんの重さによってベルトの位置が下がる原因にもなり、骨盤も前傾してしまうので反り腰の原因となります。
赤ちゃんの頭部が利用者の顎のあたりに来るくらいがちょうどいい高さになります。
骨盤にベルトの下が乗るように装着しがちですが、ウエストの位置でしめるのが正しい装着位置になります。

2.腰ベルトはきつすぎず赤ちゃんが固定される程度
  締めすぎると、赤ちゃんも利用者も苦しいですし、前に力が加わるのでお腹が突き出して反り腰になりやすくなります。

3.正しい立位の姿勢で肩紐の位置を調整
  まず、利用者が正しい立位の姿勢をとります。その状態で赤ちゃんを密着させて圧迫しすぎない程度に調整します。
  少し歩いてみて、赤ちゃんが離れてしまうのであれば肩紐がゆるい証拠です。
  動いても赤ちゃんが利用者に密着してきつすぎないよう調節します。
  肩紐の調整は必ず歩いて行うのが大切です。
  
エルゴベビーの正しい使い方はこちら

ベビージョルンの正しい使い方はこちら

ベビーキャリア型の正しい装着位置

抱っこ紐で骨盤や腰に痛みが出てしまった時は

赤ちゃんが成長するにつれて、腰痛や骨盤の痛みが出てしまうことがあります。
そんな時には、客観的に姿勢が崩れていないかを見てもらうのが大切です。
家族や友人などに反り腰になっていないか、前かがみになっていないか、肩紐やベルトの締め方は適切かどうかを確認してもらいましょう。
次に、どういった時に痛みが出るかを確認しましょう。
かがんだ時に痛い場合は腰やお尻、背中の筋肉、ももの裏側のハムストリングスが張ってしまっていることが考えられます。
お尻のストレッチや背中のストレッチなどで背面の筋肉を緩めてみましょう。
では腰を反らした時に痛みが出る場合はどうでしょう。
人間の身体には、前後を支えるために骨盤と腰の骨をつないでいる腸腰筋(ちょうようきん)というものがあります。
腸腰筋が硬い時や、ももの前側が硬くなっていると反った時に痛みが出やすくなります。
腰を左右に回しても痛い場合は関節を傷めている場合も考えられます。

ストレッチをする際は深呼吸をしながら脱力をして行いましょう。
当店のインスタグラムでは各部のストレッチを動画で紹介していますのでそちらをご覧になってみてください。

強い痛みがある場合は、関節や筋肉が炎症を起こしている場合があります。
骨盤ベルトを使用したり、サポーターを巻いて安静にすることが大切です。
赤ちゃんを抱っこしないのは難しいので、回数を減らす、椅子に座って抱っこするなど、痛みを慢性化させないようにすることが重要です。痛みが弱くなってからストレットをしたりするといいでしょう。
一度整体にやカイロプラクティックに行くことで、どこが原因で痛みが出ているかを教えてもらうのも得策です。
お店によっては説明がなくただ揉みほぐしたりする場合もありますので、どこが原因か、どこが硬いのかを施術者に確認することも必要かもしれません。

その他の抱っこ紐について

抱っこ紐スリング型

ここまで【ベビーキャリア型】についてお話してきましたがここからは【スリング型】についてお話しましょう。

【スリング型】とは袋状の幅広の布で赤ちゃんを包み込んで抱っこするものになります。
ベビーキャリア型には新生児が使用できないタイプのものや、パーツが必要なものがあります。
スリングは1歳までと使用期限は短いですが、かさばらず、コンパクトに持ち運べるので、最初は着脱が難しいですが、コツをつかむと寝かしつけや、授乳など、家での抱っこ時にも活躍します。
デザインも豊富なので、ファッションの一部としても楽しむことが可能です。

私は飼い犬の介護時にリングタイプのスリングを使いましたが、スリングを装着した状態で抱っこをしてそのままスポッと抱えることが出来るのでかなり使いやすいなと感じました。
スリングの選び方がわかりやすく書いているサイトを見つけたのでリンクを貼らせて頂きます。
My best商品比較サービス

アートカイロにはベビーキャリア型が二個常備されているのですが、ヒップシートが付いたものもおススメです。
新生児から使えるヒップシートPOLBAN PRIME
こちらの商品はベルトも太めでダブルショルダーの時は生後14日(3.2kg/身長51cm以上)から24か月(体重13kg)まで使用できるのですがヒップシートとしてなら48か月(体重20kg)まで使用することが可能なので、48か月とは言っていますが、5~6歳ころのお出かけの際にも男性なら使用可能だと思います、子供が大きくなると使用者が反り腰になる危険性が強くなるので抱っこの補助として使う形になります。
こちらはお客様からのご紹介で購入したものになります。

産後の便利グッズはこちらの記事でも紹介しております
育児中の産後ママへ!便利グッズで楽になる授乳とお世話の工夫


まとめ

札幌駅前整体アートカイロは札幌駅から徒歩3分、完全予約制の「産後の骨盤矯正専門整体」です。

産後はホルモンバランスや生活習慣の変動で体調不良が出やすい時期です。整体で身体の悩みを軽減し、産後のかけがえのない時期を快適に過ごせるよう、サポート致します!
自然分娩は1週間後~、帝王切開は2週間後~施術可能です。

札幌駅前アートカイロでは、お子様を預ける先がない産後・育児中のママのために、お子様同伴で受けていただける産後ケア・産後骨盤矯正・産後整体を行っております。ママが施術を受けている間は、スタッフがお子様をみておりますので安心して施術を受けていただけます。
ご希望の方はご予約時にお知らせください。

札幌駅前整体アートカイロ
〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西4丁目8−3 北口ヨシヤビル10F
TEL 011-299-2919

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このコラムを書いた人

札幌駅のカイロプラクティック整体院・アートカイロ河村 亜弥 (かわむら あや)

整体セラピスト歴6年:マタニティ整体・産後骨盤矯正・一般整体担当メッセージ

札幌のマタニティ・産後骨盤矯正の専門整体のセラピストの河村亜弥です。
私自身は子供を持たないまま40を過ぎましたが、友人の子供たちや、アートカイロに来てくれる子供たちに癒されながら毎日を過ごしております。妊活のお客様が、マタニティになって、産後になっていくのが今の喜びです。まだまだ未熟なところもございますが、札幌の女性たちを笑顔にできるよう、今後もコラムを展開していきます。
お身体についてのお悩みがございましたら札幌駅前アートカイロへお越しください!
札幌駅前整体アートカイロでは「皆様の笑顔に寄り添える整体院」をモットーにしております。


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