骨盤を開く安産調整って?臨月に受ける整体

骨盤を開く安産調整って?臨月に受ける整体

快適なマタニティライフのために、さまざまな記事を提供していくアートカイロです。

本日は痛みも辛さも特に感じていない妊婦さんへの整体をご紹介
別にどこも痛くないし、辛くないのに整体を受ける意味があるの?という声が聞こえてきそうですが。実は整体で安産を促すこともできたりします。

ということで、臨月に受けるべき整体安産調整とは何をするのかいつまで受けられるのかマタニティ専門の整体だからこその経験やお客様にうかがった体験談などを、札幌でマタニティ整体のセラピストをしております筆者がご紹介します。

無事に生まれてくるまで不安が尽きない妊婦さんのお悩みが少しでも解消できますよう最後までお付き合いいただけると幸いです。

そもそも安産とは?

安産の定義

安産とは何か

そもそも安産とはどういう状態なのでしょうか?

実は医学用語でもないので明確な定義もありません。ママも赤ちゃんも元気であれば安産というわけです

早ければいいわけでもなく、時間がかかったから悪いというわけでもありません。ただ、ほとんどの場合、時間がかかるほどママも赤ちゃんも体力の消耗が激しいので、安産と感じるというのは難しくなるかと思います。

初産では陣痛周期が10分以内になってから12~30時間かかっても自然分娩であれば安産とされます。骨盤の形や子宮の形、赤ちゃんの状態等、同じ時間がかかっても定義づけできないのはそれだけ状況に違いが生まれるからなんですね。

会陰切開をしたり、人口破膜、陣痛促進剤の使用は安産の範囲内だったりするのですが、帝王切開でも、ママが元気なら安産という扱いになります。


安産で無いとされるもの

では最初の項を頭に入れた状態で、難産についてお話ししましょう。

安産と同じく医療用語ではないので、正常分娩で無ければ難産ということになるのですが、個人差があるのは安産のお話でもした通りです。では難産と感じた方にはどんな方がいらっしゃるのでしょう?

多いのは、やはり分娩時間です。初産で30時間以上、経産婦で15時間以上かかる場合遷延分娩(せんえんぶんべん)といい、遷延(はかどらない、のびのびになる)という言葉が付きます。

一般的に難産とされるのは、正常分娩で無い異常分娩のことをいい、帝王切開、吸引分娩・鉗子(かんし)などの機械分娩、早産分娩(22週~37週未満)、骨盤位分娩などがあります

異常分娩の細かいお話は後ほど致しますが、一般的には難産といわれるものになります。

安産は正常分娩?難産は異常分娩?

では、正常分娩が難しいと判断されるのはどういった時でしょう
例をあげていきます。

●ママの体格や骨盤の大きさ
●赤ちゃんの大きさ
●赤ちゃんの向き
●多児妊娠
●羊水の量  
●赤ちゃんの健康状態(障害や合併症の有無)
●赤ちゃんの機能不全の有無    など...

安産とされる正常分娩の為には色々なハードルがあるようです
ただ先日いらしたお客様も微弱陣痛で吸引分娩だったそうなのですが、後陣痛がひどすぎで、出産だけなら辛くなかったとのことでした。

これは安産に入るのでは?とまあここまで書いて、本当に人それぞれだなと思います。
ついでにちょっと豆知識ですが、帝王切開吸引分娩で出産した場合、公的医療保険制度が適応されるので、自己負担額は3割になります。

整体の安産調整で考える安産

安産調整するとどうなるの?

整体で安産調整をする

では、安産調整とは何をどうするものでしょうか?

アートカイロ的な考えで書くと骨盤が開く手助けをして、赤ちゃんが下に降りてくるように円靭帯を緩める。というのが結論です。

つまり、お客様によっては、安産にならない場合もあります。というのも、産道が狭かったり骨盤が小さかったり赤ちゃんか大きかったりすると私たちの力ではどうにもできなかったりするからです。

前項で書いた正常分娩が難しいとされる場合は、安産調整をしても難しいでしょう

ただ、正常分娩が可能だと判断されたママの場合、陣痛から2時間ほどでスルンっと生まれてくれたり、予定日を越えていたのに、施術の翌日に生まれてくれることもあります。陣痛が始まるのを促し、赤ちゃんが早く出てくる手助けをするのが安産調整なのです。


安産調整って何するの?

まず安産調整はいつからできるのでしょうか?

正常分娩37週~41週までの期間での分娩を言い、妊婦さんの9割がこの時期に出産を迎えます。当店でもお客様のご要望に合わせる時がありますが、37週を越えた時点から、2800gあれば安産調整をしています

ママが「重い、早く生みたい!」と言っている場合は早めに調整する場合もあるのです。では、どんなことをされるのか?

アクティベーターでは骨盤が開くように神経を刺激できるので、刺激をしていきます。仙骨(お尻に真ん中の尾骨が付いた骨)や腸骨(一般的に骨盤といわれている部位)を全体的に赤ちゃんが出て来やすいように角度を変えていく施術になります。

そして赤ちゃんがおりて来やすいように円靭帯を手技で緩めていきます。円靭帯はお腹の中で赤ちゃんを支えている靭帯で、子宮の上部とそ径部の内部をつなぐロープのような構造の靭帯になります。その円靭帯を緩めることで陣痛を促します

自分で安産を促すことはできる?

でも人にあまり触ってほしくないお母さんもいらっしゃると思います。では、自分で出来る安産への行動をお話しましょう。

36週を過ぎたお母さんは...
①身体を良く動かし(2時間以上歩く・ストレッチ・スクワット等)股関節を柔らかくする。あぐらで座ったりするのもいいでしょう。

②身体を冷やさないようにする、普段シャワーだけという方所も、浴槽に浸かって身体を温めましょう

塩分に注意する。言わずもがなですが、血圧の上昇を抑える為です。

④3食しっかり、バランス良い食事をしっかり摂っていきましょう。出産のための体力づくりの一環にもなります。

生活のバランスを崩さない昼夜逆転など言語道断。こちらも体力づくりの一環ですが、睡眠をしっかりとることは産後の生活のためにも重要です。

以上が安産のためにできることです。色々考えすぎずポジティブな気持ちでお産を迎えましょう。

安産調整を受けたお客様、受けたいお客様へ

30代Oさん経産婦 予定日14日前に調整

整体で安産調整を受けた方の症例

Oさんは一人目の産後から通って頂いているお客様。

そろそろ二人目欲しいねと言っていた矢先にご懐妊。

妊娠中も元々の肩こりがあり通って頂いていましたが、臨月に入ってから赤ちゃんに肋骨を蹴られるわ、胃を圧迫して食事が食べられないわで大変な思いをされていました。

予定日まで2週間ほどのタイミングで、赤ちゃんが2800gあるとのお医者様の言葉を受け安産調整。もともとは無痛分娩を希望されていたのですが、予約が取れず普通分娩の予定でした。

施術後、帰宅してすぐ陣痛が始まったそうで、翌日には病院へ。そこで奇跡が起こりました。なんと、無痛のキャンセルが出たとのことで、Oさんは急遽無痛分娩にすることが出来たそうです。

産後一週間で赤ちゃんとお店にご来店くださいました!お産自体は無痛でしたが、2時間ちょっとで生まれたそうでした。


臨月に入ってから2回来店のKさん

Kさんは30代後半、妊娠前から通って頂いているお客様です。
計画で和通分娩の予定でした。

臨月に入ってから週に一回ご来店頂くこと2回。「来週か再来週入院になりました」とのお言葉、骨盤を開いたり、円靭帯をゆるめると出産が早まってしまうので、あまり安産調整はしないで、日常的にお悩みだった肩こり(入院中つらくならないように)と、入院日まで待ってくれるように骨盤を軽くしめました。

施術のかいあってか、入院中頭痛がするほどの肩こりに悩まされることもなく、無事に和通分娩でTくんが誕生しました。

最近は無痛や和通で計画分娩の方が多く、安産調整の機会が減ってはいるのですが、病院も希望者が多くキャンセル待ちが増えているのが現状のようです。安産調整しておけば、無痛や和通でなくてもスルンっと赤ちゃんが出てきてくれるかもしれませんね

38週でご来店骨盤はゆるんでいるけど

Iさんは30代初産のお母さん。

最初のご来店は30週の時、夜から朝にかけて仙骨(骨盤の真ん中にある腰椎の下の骨)が痛むということでした。その時は骨盤をしめて骨盤ベルトをするようアドバイス。できるだけ安静にとお話したのですが...2回目に38週でご来店なさったときには切迫早産で入院していたとのことでした。

Iさんはお仕事も歩き回ることが多いらしく、ちょっと運動しすぎだったようです。ただ、38週でご来店なさった時には、赤ちゃんは降りて来てるけど、陣痛が来ないとのこと。もともと自然分娩予定だったので、安産調整をすることになったのですが、わたしの見立てでも、骨盤も開いてるし赤ちゃんは降りてる...でした。

その後Ⅰさんは出産後にご来店なさるのですが、産道が狭く、赤ちゃんが出られなかったそうで、吸引分娩になったとのこと。赤ちゃんも3400gで頭が大きかったそうで、切開も大きめだったそうでした。

この方のように安産調整ではどうにもならない場合もありますが、産道の狭さは施設によっては事前に把握できるはずなので、ちょっとレアなケースかな?とも思います。出産に不安をお持ちのママさんたちは、かかりつけ医とのご相談の上、整体で安産調整という選択肢も頭に入れておいてみてはいかがでしょう?

まとめ

札幌駅前整体アートカイロは完全予約制の「マタニティ専門整体」です。

当店には様々な症状を持った妊婦さんがいらっしゃいます。
妊婦さんも使える骨盤ベルトの販売や、エクササイズのご案内もいたしておりますので、気になる症状がある方は我慢しないでご相談ください。
札幌駅前整体アートカイロでは妊娠初期から出産予定日まで施術を受けて頂くことが可能です。


札幌駅前整体アートカイロ「マタニティ専門整体」
〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西4丁目8−3 北口ヨシヤビル10F
TEL 011-299-2919

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このコラムを書いた人

札幌駅のカイロプラクティック整体院・アートカイロ河村 亜弥 (かわむら あや)

整体セラピスト歴6年:マタニティ整体・産後骨盤矯正・一般整体担当メッセージ

札幌のマタニティ・産後骨盤矯正の専門整体のセラピストの河村亜弥です。
私自身は子供を持たないまま40を過ぎましたが、友人の子供たちや、アートカイロに来てくれる子供たちに癒されながら毎日を過ごしております。妊活のお客様が、マタニティになって、産後になっていくのが今の喜びです。まだまだ未熟なところもございますが、札幌の女性たちを笑顔にできるよう、今後もコラムを展開していきます。
お身体についてのお悩みがございましたら札幌駅前アートカイロへお越しください!
札幌駅前整体アートカイロでは「皆様の笑顔に寄り添える整体院」をモットーにしております。


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