産後のお悩み、乳腺炎に整体とマッサージ

産後のお悩み、乳腺炎に整体とマッサージ

産後のお悩み一位が授乳のお悩みといわれていて、母乳をあげているママは、混合も含め96.5%とも!
今日はその授乳トラブルの中でも多い乳腺炎についてお話いたします。

産後専門整体のセラピストをしております私はお客様に必ず確認するのですが、私のお客様では99%が完全母乳か混合で育児をなさっています。昔から母乳には必要な栄養がたっぷり入っていると言われていましたが、最近はミルクの質が素晴らしいですからね。

さて、今回は乳腺炎原因・なりやすい人・ならないための予防法・ケア方法など、なったことがない方、これからなったらどうしようと思っている方、妊娠中から不安に思っている方まで、授乳中の暇つぶし程度に読んでいただけると幸いです。それでは最後までお付き合いください。

乳腺炎ってなぁに?

うっ滞性乳腺炎

産後、乳腺炎、整体、マッサージ

乳腺炎とは乳汁を分泌する乳腺が炎症を起こす病気です。
乳腺炎には二種類のタイプがあります。まずはそちらをご説明。

うっ滞性乳腺炎
乳汁が溜まって起こる乳腺炎

①原因
初乳は粘度が高く、乳管に詰まりやすいなど、母乳を分泌するために拡張した血管やリンパ管に乳管が圧迫されたりして、母乳の流れが悪くなることで起こるもの。乳管が腫れて炎症を起こします。

②症状・特徴
おっぱいが赤くはれる・かたくなる・熱を持つ・押すと痛みがある。
細菌感染を起こしていないので化膿はしない

③乳管が十分に開いていない

母乳が出にくく乳腺に母乳が溜まってしまう出産後すぐの授乳で起こりやすい

④赤ちゃんが母乳摂取の問題
赤ちゃんが母乳を飲む量が少ない、赤ちゃんが母乳を飲む力が弱いなどで発症。母乳の飲み方にムラがあっても発症することがあります。

⑤授乳の間隔

授乳の間隔が一定ではないと、母乳が作られる量と赤ちゃんが飲む量のバランスが崩れて発症

乳房の圧迫
前かがみやブラジャーが小さいなど、胸を圧迫する状態が続くと発症することがあります。産後2~4日で発症することが多く、つまりが解消されれば症状はすぐに消えていきます


急性化膿性乳腺炎

急性化膿性乳腺炎
細菌が感染して起こる乳腺炎。人の身体に存在しているブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌などの常在菌が授乳の際にできた傷などから乳管やその周辺に侵入して炎症・化膿を起こす乳腺炎

①原因
うっ滞性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎になった後、母乳の出口から細菌が入ることで発症
乳房の小さな傷・皮のめくれ
授乳中のちょっとした傷に細菌が入って発症産後2週間以降に発症することが多く、抗生物質などによる治療が不可欠で、発症中は授乳を控える必要があり、うっ滞が解消せずに症状を繰り返す可能性があります。

症状特徴
突然の悪寒全身の発熱(38度以上の高熱でふるえを伴う)乳房の大きな腫れ・赤み、激しい痛み・熱感
ほとんどは、うっ滞性乳腺炎が誘因となって起こる。皮膚感染症の中では最も激しい病気

乳腺炎の予防

上記でお話したように、乳腺炎はまずうっ滞性乳腺炎にならないことが重要です。
ではうっ滞(乳腺を詰まらせる)させないためには何ができるのでしょうか?

水分補給
授乳のたびにコップ一杯の水またはノンカフェインのお茶を飲みましょう。母乳は血液です。体内の水分が足りないと母乳の粘度が増して、うっ滞しやすくなります

授乳回数を増やす
お客様から聞いた話ですが、ちょっと固くなってきたときに、赤ちゃんにたくさん飲んでもらうとうっ滞が解消されます。搾乳しておくのもいいでしょう

赤ちゃんの吸い付きを見直す
授乳姿勢を見直したり、赤ちゃんの吸い付きが弱くならないよう工夫をしましょう。
家族の協力を受けて、ゆっくり休むことでママの体力を回復しましょう!
免疫力が下がっていると、うっ滞性乳腺炎から急性化膿性乳腺炎になる確率が上がります

乳房を清潔に保つ
一回ごとに授乳パッドを替えたり、除菌シートで清潔に保つなど、日常的に乳房を清潔に保つことで、細菌の侵入を防ぎます

乳腺炎になりやすい人

乳腺炎になりやすい食べ物

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乳腺炎の原因・予防法が分かったところで、身体の中から乳腺を詰まらせる原因になりうる食べ物をご紹介。

脂肪分の多い乳製品(チーズ・生クリーム・バター)
ママの体質によっては一日コップ一杯の牛乳で乳腺が詰まってしまうこともあるそう。ピザやドリア、グラタンなどのメニューや洋菓子は控えた方が無難でしょう。カルシウムを取りたい場合は、豆乳や小魚などで摂取しましょう。

もち米を使ったもの(赤飯・おはぎ・おこわ)
母乳の出を良くする作用があると言われるもち米、母乳の量が少ない時にはいいですが、母乳の量が足りている場合、赤ちゃんが飲みきれなくてうっ滞の原因になります。赤ちゃんの様子を見て食べるといいでしょう。

油っこい食べ物(ジャンクフード・マヨネーズ・揚げ物)
血液をどろどろにすると言われている食べ物は、前述した通り、血液からできている母乳の粘度も上げてしまいます。毎日食べるのは避けて、青魚・納豆・海藻・キノコなどの血液をサラサラにするものを積極的に摂取しましょう


授乳方法が原因の乳腺炎

授乳がうまくできてない場合、乳腺炎になりやすくなるので授乳がうまくできているかチェックしてみることも大切です。チェックリストで上手に授乳できているか確認していきましょう。

●子供の口が大きく開いている。
●乳房が子供の口でおおわれて見えなくなっている。
●痛みがない。
●嚥下音が聞こえる、嚥下を見ることが出来る。
●リズミカルに吸っている。
●手や腕がリラックスしている。
●口が湿っている。
●授乳後に乳房が柔らかくなる。
●授乳後、乳頭が変形したり、白くなったりしていない。
●一定の間隔でオムツがパンパンになる(6~8回/日)。
●ママがリラックスして眠気を感じる。

赤ちゃんが小食の場合ママは乳腺炎になりやすくなります。小食な赤ちゃんの場合、赤ちゃんの成長が十分なら、搾乳して捨てるのも大切です。

ママの体質が原因の乳腺炎

体内、授乳と乳腺炎の原因になりうるものをお話してきましたが、ここからは整体セラピストの観点からのお話です。

繰り返しますが、母乳は血液で出来ています。実は当店にいらっしゃるお客様も乳腺炎になる方が多いのです。なぜなら【肩こり】を妊娠前からお持ちの方が多いからです。

乳腺炎は腋窩(わきの下)のリンパのつまりや鎖骨周りの筋肉の硬直も原因になります。血行が悪いということは、乳汁の出が悪いということに繋がります。
事実以前いらしたお客様の体験談で、当店の施術を受けた後、母乳の出が良くなって、シャワー中に勢いよく出っぱなしだったというものがあります。

いつも出が悪いママたちも、施術後は赤ちゃんがおぼれるなんてこともあるんです。ママの血行の悪さが一番の原因になりうるのかもしれません

乳腺炎になってしまったら

乳腺炎かな?と思った時のセルフケア

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では、乳腺炎になってしまった場合、どのように対処すればよいのかをご紹介します。乳腺炎は酷くなると受診や投薬が必要になることもあるため、早急に対処することが重要です。

自分でできる方法
授乳を続けることです。乳腺炎の場合でも、赤ちゃんが母乳をよく吸うことで、詰まった乳腺の解消や炎症の軽減が期待できます

授乳時の姿勢とポジションの見直し
乳頭は、上下にはさんだ時に一番伸びて、母乳が出やすくなるそうです。赤ちゃんも縦に抱かれた姿勢の方がおっぱいを飲みやすいため、ママの乳頭をできるだけ上下にくわえられるように、タテや斜めに抱っこの仕方を工夫していただくと良いでしょう。

冷温敷布
授乳後に冷たい布やアイスパックを数分間乳房に当てることで、炎症を軽減させることができます
ただし、氷を直接乳房に当てるのは避け、タオル等で包んで使用してください


乳腺炎になった時のセルフマッサージ

●乳房が張ってつらい時
乳房がパンパンに張って痛みがある時に行いたいマッサージです。
産後数日~1週間前後に起こりやすい症状です。乳房全体がヒリヒリして辛い時や、授乳中に行います

<やり方>
①人差し指から小指の4本の指の腹で、乳房全体を軽く触れて外側から乳輪に向かってなでるように動かします
②温めると張りが強くなることがあるので、症状が出ている間は熱めのシャワーや入浴は控えた方が良いでしょう


●乳房や乳輪が硬いときや浮腫みがあるとき
出産の数日後~1週間前後に起こりやすいです。授乳直前や、赤ちゃんが浅吸いになるときに行います

<やり方>
両手の人差し指~薬指3本ずつをそろえ、乳輪の両脇におきます
②指の腹で、背中側に向かってゆっくりと圧迫します。数秒間圧迫したら、ゆっくりと戻します。
③乳輪の上部下部を圧迫するときには、両手人差し指か、両手人差し指・中指の指全体を使うとよいでしょう。
④皮膚をすべらせて摩擦するのではなく、あくまでも乳輪をほぐすような動かし方で
⑤硬く張りのあった乳輪が、唇や腕の内側くらいの柔らかさになるくらいまでやってみます。


●乳房に母乳が滞って出が良くないと感じるとき・しこりを感じるとき
出産1週間後~起こりやすいです。授乳前、授乳中に行います

<やり方>
①指2~3本の腹を使って、小さな丸を描くように、違和感やしこりのある部分をやさしくマッサージします。
脇側から身体の中心に向かって行います。このとき、皮膚をこすり過ぎないように注意しましょう。また、背中側にきつく圧迫しないようにします

マッサージをしても良くならない時は?

セルフケアをしてもよくならない乳腺炎は、専門家に相談しましょう

医師の診察を受ける
症状がひどい場合や自己処理が効果がない場合は、早めに産婦人科や小児科医に相談しましょう
抗生物質や炎症を抑える薬を処方してくれる場合があります。

助産師さんに相談する
初期の乳腺炎なら、助産師さんに乳房マッサージで詰まりを取ってもらうだけで治ることが多いそうです

アートカイロの施術を受ける
乳腺周りのリンパマッサージを行うことができます
乳腺周りだけでなく、胸のリンパの大元(鎖骨リンパや腋窩(えきか)リンパ)を施術することで、高い効果が期待できます。

乳腺炎は早期に対処することで、重症化を防ぐことができます。自分でできるケアと専門家のサポートを適切に活用し、赤ちゃんとママの健康を守りましょう!

まとめ

札幌駅前整体アートカイロは札幌駅から徒歩3分、完全予約制の「産後の骨盤矯正専門整体」です。

産後はホルモンバランスや生活習慣の変動で体調不良が出やすい時期です。整体で身体の悩みを軽減し、産後のかけがえのない時期を快適に過ごせるよう、サポート致します!
自然分娩は1週間後~、帝王切開は2週間後~施術可能です。

札幌駅前アートカイロでは、お子様を預ける先がない産後・育児中のママのために、お子様同伴で受けていただける産後ケア・産後骨盤矯正・産後整体を行っております。ママが施術を受けている間は、スタッフがお子様をみておりますので安心して施術を受けていただけます。
ご希望の方はご予約時にお知らせください。

札幌駅前整体アートカイロ
〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西4丁目8−3 北口ヨシヤビル10F
TEL 011-299-2919

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このコラムを書いた人

札幌駅のカイロプラクティック整体院・アートカイロ河村 亜弥 (かわむら あや)

整体セラピスト歴6年:マタニティ整体・産後骨盤矯正・一般整体担当メッセージ

札幌のマタニティ・産後骨盤矯正の専門整体のセラピストの河村亜弥です。
私自身は子供を持たないまま40を過ぎましたが、友人の子供たちや、アートカイロに来てくれる子供たちに癒されながら毎日を過ごしております。妊活のお客様が、マタニティになって、産後になっていくのが今の喜びです。まだまだ未熟なところもございますが、札幌の女性たちを笑顔にできるよう、今後もコラムを展開していきます。
お身体についてのお悩みがございましたら札幌駅前アートカイロへお越しください!
札幌駅前整体アートカイロでは「皆様の笑顔に寄り添える整体院」をモットーにしております。


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