産後のお悩みの一つの【痔】、悩まれている方が多い割には相談しづらいお尻の悩みですよね。
インターネットで産後・悩みと検索すると、意外と上位に出てくるこのお悩みですが、産後じゃなくても相談しずらいこの症状ですが、実は私もいまいち症状がわかっていません。
そこで今回は、私の勉強も兼ねてこちらの【痔】について、TVコマーシャルで薬を見ているだけじゃちょっとわからない細かい内容について調べていきたいと思います。
産後になぜ起こりやすいのか?どんな症状なのか?治すにはどうしたらいいのか?など掘り下げていきたいと思いますので。最後までお付き合いください。
そもそも痔って何?
痔の種類と症状
そもそも痔についてからお話していきます。
【痔】とは肛門周辺の病気の総称で、肛門周辺に痛み、腫れ、出血、膿など症状のタイプによって種類分けされているものになります。多いものは。
●切れ痔(裂肛)
排便時に肛門の皮膚が切れたり避けたりする。主な症状は痛みや出血
●いぼ痔(痔核)
肛門周辺の毛細血管がうっ血することでイボのようなものが出来る。肛門の内側(内痔核)と肛門の外側(外痔核)とできる箇所で違い。主な症状は痛み、腫れ、脱出、出血
●あな痔(痔ろう)
肛門の内側のくぼみに細菌が入り、炎症と化膿を起こす。正式名称は肛門周辺膿瘍。主な症状は、痛み、腫れ、膿
今のあなたの痔リスクは?
それではあなたが痔になるリスクを見ていきましょう。
〇排便時に出血がある
〇肛門周辺を触るとイボのようなものがある
〇排便に時間がかかり、トイレが長い
〇排便時に強くいきむ
〇残便感(便を出し切っていないような感じがある)
〇便秘がち
〇一日中同じ姿勢でいることが多い
※チェックが多いほど「痔」のリスクは高くなります。
妊娠・産後は痔核高リスク
妊娠中・産後はとても痔ができやすい状態です
中でも痔核(いぼ痔)のリスクが高くなります。肛門の周囲には、肛門を閉じるための静脈の集まりがクッションのようにあります。便秘時の排便や出産時のいきみなど、お腹の中の圧力が上がる際に、このクッションの血管に血液の圧力がかかることで、痔ができてしまうことがあります。
基本的に痔は一般的に女性に多く、特に妊娠中や経腟分娩後に多いことがわかっています。発症の危険因子としては、
・赤ちゃんが大きめだった(3800g以上)
・便秘の時の排便や分娩時のいきみ
・ホルモンの変化
・腹圧の上昇(長時間の座位、重いものを持つ)
などがあります。
以上から、妊娠・出産では多くの要因が重なって痔になりやすいことがご理解頂けるのではないでしょうか。
産後の痔対策
産後の痔で気を付ける事
妊娠中に子宮が大きくなることで肛門付近が圧迫されていぼ痔になったり、産後に便秘が続いたり、かたい便を強くいきんで出した拍子に肛門が切れて切れ痔になったりした場合、どうしたらいいでしょうか?
☆お尻の冷えや刺激物に注意
冷えることで肛門付近の血流が悪くなると、うっ血していぼ痔になりやすくなります。冷房が効きすぎるような寒い場所に長時間いることは避けましょう。
☆排便は無理せず
長時間のいきみは肛門周辺をうっ血させたり、硬い便を無理に出そうといきむことで、肛門周りが避けたりします。育児中はゆっくりトイレに入る事が難しいため、無理にいきみがちですが、落ち着いてトイレに入る習慣を心がけましょう。
産後は便秘がちになるので、便秘の対策をとることも大切です。
☆お尻のケアはソフトに
石鹸で洗いすぎると、抵抗力が弱まってしまいます。皮脂膜を守るために、肛門周辺はお湯で洗い流す程度にして、しっかりタオルで水気を抑えて拭きましょう。(水気が残っていることで、雑菌が繁殖します)また、温水洗浄を使用する場合は水圧を弱めにして、短時間で済ませましょう。
便秘対策にいい食材
便秘になったらまず水分不足を疑いましょう、母乳育児の方は特に2リットルから2.5リットルの水を摂取するべきと言われています。
赤ちゃんに水分を奪われるので、しっかりと水分摂取しましょう。
それではおススメの食材です
①発酵食品
ヨーグルト・キムチ・ぬか漬けなどの発酵食品は、乳酸菌が含まれていて腸内環境を整えるのにおススメです。
②良質な油
オリーブオイルやアマニ油などの良質な油【不飽和脂肪酸】です。これらの油は小腸で吸収されにくい性質を持ちながら、腸内の潤滑油として働くため、たまった便の滑りをよくする効果が期待できます。
③食物繊維を含む食材
そば、ライ麦パン、しらたき、サツマイモ、かぼちゃ、、ゴボウ、タケノコ、ブロッコリー、モロヘイヤ、インゲン豆、シイタケ、ひじき
などの食材を一日18gが女性の食物繊維摂取目安です。
腸内フローラを整えるためには、水溶性の食物繊維がおススメです。
水に溶けるとゼリー状に変化して水分を保持します。便にうるおいを与えて排便をスムーズにします。
水溶性の食物繊維はこんにゃく、納豆、海藻(わかめ)、きくらげ、あおな、小豆などです。
④オリゴ糖
はちみつや玉ねぎ、バナナなどの食品からも摂取できますし「オリゴ糖」そのものが液体状で売られていることもあります。
⑤乳酸菌・ビフィズス菌
大腸の善玉菌ビフィズス菌がつくる酢酸が、大腸のぜん動運動を促してくれます。
ビフィズス菌は一般的な食品には含まれていないため、「ビフィズス菌入り」と書かれたヨーグルトやサプリメントで摂るのがよいでしょう。腸内細菌を整えることで腸内環境を整えます。
痔になったら避けたい食品
では、反対に割けた方がいい食品もご紹介
☆コーヒーやアルコール
母乳育児でない場合摂取しているママもいるかと思います。刺激物に当たるので、飲みすぎると痔が悪化します
☆甘いものや冷たいもの
身体の冷え、血行の悪化を招くため
☆肉
肉に含まれるタンパク質は、腸内で悪玉菌を増やす働きをします。
便秘がちで腸内環境を整えたいときは、できるだけ肉類の摂取はさける
お肉を食べたい場合は、野菜なども摂り、バランスのとれた食事を心がけてください。野菜や果物、ヨーグルトなどを一緒に食べることで、悪玉菌を減らして善玉菌を増やし、肉類の摂取による腸への悪影響を中和できます
☆タンニンを含むもの
柿やお茶などに含まれるタンニンには、摂り過ぎると腸の粘膜に特殊な膜を作り、ぜん動運動を抑制してしまう作用がある
便秘対策あれこれ
「の」の字マッサージ
便秘解消に有効なマッサージとして『の』の字マッサージ」がポピュラーです。
やり方は、両手を下腹部の上で重ねて、ひらがなの「の」の字を描くように時計回りにゆっくりと圧をかけながらマッサージしていきます。
便が移動する方向を意識しながら(時計回りに)マッサージすることで、大腸のぜん動運動を促せるでしょう。
S状結腸マッサージ
座ったままで出来るマッサージとしては、S状結腸のマッサージがおススメです。
まず左の腰骨から少しおへそ側へ行きそこから少し下がったあたりを軽く押すと、便秘の場合S状結腸が固くなっています。
そこをゆっくりと10回程押します。
更に少し下側へ行き、そこからさっきの硬い場所までをゆっくり押しながら往復します。10往復程度してください。
ツボ押し
腸のはたらきを良くするツボをご紹介します。
【合谷(ごうこく)】 親指の骨と人さし指の骨が交わるところ:腸の動きにアプローチできるツボ
【神門(しんもん)】 手首の内側のシワを小指側になぞり、骨のでっぱりの手前にあるくぼみ:便秘のときにオススメのツボ
3秒押してゆっくり離す動作を、3~5回繰り返すのが効果的です。
気持ちいいと感じる程度の強さで押してみましょう。
簡単!便秘解消レシピ
材料(二人前)
レタス 1/2個
ベーコン 2枚
まいたけ 1/2袋
温泉卵 2個
オリーブオイル 小さじ1
マヨネーズ 大さじ1
粉チーズ 大さじ1
牛乳 小さじ2
こしょう 少々
作り方
1.ベーコンは短冊切りにし、まいたけはほぐす。マヨネーズ、粉チーズ、牛乳を混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。
2.フライパンを強火で熱したら、オリーブオイルを入れ、レタスのカット面を下にし、10秒程押し付け焼き目をつけてその後30秒程ふたをする。
3.ふたをあけ、空いているスペースでベーコン、まいたけをさっと炒める。
レタスを更に半分にカットする。(4等分の状態)
4.皿に盛り付け、温泉卵をのせ、ドレッシング、こしょうをかける
※しめじやエリンギなどほかのキノコを合わせてもおいしく頂けました!
参照記事 イチジク製薬HP
まとめ
札幌駅前整体アートカイロは札幌駅から徒歩3分、完全予約制の「産後の骨盤矯正専門整体」です。
産後はホルモンバランスや生活習慣の変動で体調不良が出やすい時期です。整体で身体の悩みを軽減し、産後のかけがえのない時期を快適に過ごせるよう、サポート致します!
自然分娩は1週間後~、帝王切開は2週間後~施術可能です。
札幌駅前アートカイロでは、お子様を預ける先がない産後・育児中のママのために、お子様同伴で受けていただける産後ケア・産後骨盤矯正・産後整体を行っております。ママが施術を受けている間は、スタッフがお子様をみておりますので安心して施術を受けていただけます。
ご希望の方はご予約時にお知らせください。
札幌駅前整体アートカイロ
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このコラムを書いた人
札幌駅のカイロプラクティック整体院・アートカイロ河村 亜弥 (かわむら あや)
整体セラピスト歴6年:マタニティ整体・産後骨盤矯正・一般整体担当メッセージ
札幌のマタニティ・産後骨盤矯正の専門整体のセラピストの河村亜弥です。
私自身は子供を持たないまま40を過ぎましたが、友人の子供たちや、アートカイロに来てくれる子供たちに癒されながら毎日を過ごしております。妊活のお客様が、マタニティになって、産後になっていくのが今の喜びです。まだまだ未熟なところもございますが、札幌の女性たちを笑顔にできるよう、今後もコラムを展開していきます。
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